第2夜 魅惑の口付け

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「雅さん、よろしくお願いいたします」 と優雅に頭を下げるパリスに、キュンと胸が詰まった。 なんて気品、なんてイケメン、なんて礼儀正しさだよ。 この男があのビッチ男についているなんてもったいなさ過ぎる。 そう思っていると、 「雅っち、パリスの使い方に気を付けて下さいね」 と樹利はニッコリ笑った。 「えっ?ああ、勿論」 と答えながら、 『使い方に気を付ける』って、どういうことだ? と小首を傾げた。 しかし樹利の言っていた言葉の意味を俺はすぐに知ることとなった。
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