第2夜 魅惑の口付け

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「え……?」 限界? そんなにホストを演じるのが嫌だったのかな? そうは決して見えなかったけど。 「欲求不満で」 そう付け加えた樹利に、 「はい?」 とパリスは声を裏返した。 「俺は今ホストなんだから、客と寝るわけにはいかないだろ? そうなると誰とも寝れねーんだよ。 さっさと辞めて自由になりてぇ」 真顔でそう言う樹利に、 「……樹利」 とパリスは額を押さえた。
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