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そう思い、そっと柔らかな髪を撫でると、樹利はまるで子犬のようにすり寄って来た。
思わずプッと笑いつつ、
「仕方ないな」
と、そのまま横になり、ポンポンッと頭を撫でた。
至近距離で見る、樹利の寝顔。
長い睫。
息を呑むほどに整った顔立ち。
はじめて君を見た時、僕はボーイッシュな美少女かと思った。
『一緒にここを出よう、P19。俺がお前を守るから!』
そう言って君は僕をあの地獄から、連れ出してくれたんだ。
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