第2夜 魅惑の口付け

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――― ――――― ―――――――― 樹利とパリスはいつものようにコーヒーにトースト、目玉焼きといった朝食をテーブルに並べ、椅子に腰を掛けた。 「さて、ミスターXは誰なのか」 こおばしく焼けたトーストをサクッと食べながらそう言う樹利に、 「影響力があるのは四天王なんだろうけどね」 とパリスも頷きながらコーヒーを口に運んだ。 「四天王かぁ、雅っちがトップだっけ?」 そう言う樹利に、パリスは眉をひそめた。 「その呼び方やめなよ。あっちは樹利にメラメラしてるのに、そんな風に茶化さなくても。 尊敬してるとか言ってさ」
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