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「いや、マジで俺、雅っちのことソンケーしてるし」
「嘘ばっかり。どこを尊敬してるわけ?」
「ん~、だって俺がナンバー1になった途端、ホストのほとんどは掌返して俺にすり寄って来たんだ。
そんな中、変わらない態度を突き通すアイツはカッコいいよ」
そう言って笑みを浮かべた樹利に、パリスは動きを止めた。
「……なるほど、確かにそれは言えてるね。
光さんとか譲司さんとか変わり身早かったしねぇ」
「ああ、まぁ、あれも処世術なんだろうけどな。
ん、今朝の目玉焼きは絶妙の焼き加減だな」
と嬉しそうに言う樹利に、
「本当?良かった」
とパリスも目を細めた。
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