第2夜 魅惑の口付け

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「雅さんが反発、光さんと譲司さんがすり寄って来て、あと一人聖夜さんは単独って感じだよね」 思い出しながらそう言うパリスに、 「ああ、あのメガネ君な。 ピアノ弾いたり、真面目な顔でゲーテの詩について語ってみたり……あの男、お前とウマが合うんじゃねぇ?」 「どうだろう、嫌いじゃないけど」 「二人で『星』をテーマにポエムをしたためてくれよ」 ニッと笑った樹利に、 「って、変なこと言わないでよ。本当にやらされそうで怖いんだから」 とパリスは顔を引きつらせた。
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