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そうして今夜もホストクラブ『Angel』は華やかに開店し、いつものように賑わいを見せていた。
……やばいな。
樹利はいつものように接客しながら、気付かれぬように小さく息をついた。
マジで、飽きてきた。
そう思いながらグラスを口に運んでいると、
「やーん、樹利、なんだか今日はクールな感じ?」
と客の女性がピッタリと腕に寄り添った。
「ん~、本当俺ってダメだなぁ、と思ってたとこ」
「えー、どうして?」
「ナイショ」
と笑いながら、
マジで、この飽きっぽさはダメだな。
と苦笑を浮かべながら前髪をかき上げた。
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