第2夜 魅惑の口付け

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「これは?」 「ここで『一流』と認められたホストに届く招待状だよ」 「……誰から、このカードが?」 「影のオーナーから」 小声でそう耳打ちした譲司に、樹利は眉をひそめた。 「……このカードを忍ばせたのはあんたか?」 「いや、それは俺じゃねぇけど。いつもこうしたカードは、いつの間にか届けられるんだ。なかなかファンタジーだろ?」 そう言って笑う譲司に、 「そうだな、ちょうど退屈して来ていたところだし、この『ファンタジー』を楽しませてもらおうかな」 樹利はカードを手にニッと笑った。
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