12924人が本棚に入れています
本棚に追加
―――
―――――
――――――――
「樹利、一人で本当に大丈夫?」
閉店後、カードのメッセージに従いPホテル前まで来たとき、パリスが心配そうな目を見せた。
冬空の下、二人の息が白く夜の闇に溶けていく。
「呼ばれたのは俺だけだし、お前まで連れて行って変に警戒されてもあれだからな。
ま、ドラッグパーティのお誘いくらい一人で行けるよ」
そう言ってイタズラな笑みを浮かべた樹利に、パリスは『やれやれ』と肩をすくめた。
最初のコメントを投稿しよう!