第2夜 魅惑の口付け

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「上手いこと言ってたけど、あのニッコリ笑顔の頬に『もう飽きたから』って書いてあったのよ!」 と勢いよく両手で首を絞めるようにつかんだ桐華に、 あら、お見通しで。 と樹利はバツが悪そうに目をそらした。 「だけど桐華自身、俺と会うことは自分にとって良くないって思い始めていただろ?」 「そうよ、だから私が、私の方から関係を終わらせたかったのよ。なんであんたに言われなきゃいけないわけ? しかも、本当の理由が『飽きた』って。 私を抱いておきながら飽きるなんて許せないわよ」 ギリギリと首を絞める桐華に、 「桐ちゃん、顔が怖い」 と樹利は楽しげに笑った。
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