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「それでは樹利さん、パリスさん、『再生の家』の中を案内しますよ」
にこやかに微笑みながらそう言うカイルに、二人は「お願いします」と会釈をした。
そのまま三人は講堂を出て、広い敷地内を歩いた。
「ここが祈りの寺院。朝は5時に起きて、まずここで祈りを捧げます。
その後は畑仕事に精を出し、作ったものを加工する作業等も行います。
あそこが宿舎です。あの塀の向こうには行かないでください」
そう言って塀を指したカイルに、
「あの塀の向こうには何が?」
と樹利とパリスは声を揃えた。
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