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「女性信者はすべて導師の妻なんですか?」
改めてそう尋ねた樹利に、カイルはコクリと頷いた。
「ええ」
「デパートだよ、パリス」
小声でそう漏らした樹利に、カイルは「デパート?」と小首を傾げ、パリスは「んっんー」と慌てて咳払いをした。
「え、ええと、それでは、ここでの男性信者は生涯独身ということなんでしょうか?」
笑顔でそう尋ねたパリスに、
「いえ、ここで徳を積み、位を上げましたら導師様から伴侶を賜ることが出来ます。
導師様は敬愛すべき信者に、ご自分の妻の一人を授けて下さるのです。それは広いお心で」
感極まったように胸に手を当てるカイルに、樹利とパリスは呆然と目を開いていた。
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