第1夜 Crazy Moon
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この状況でクックと笑う樹利に、 「……樹利」 とパリスは額を押さえ、信者たちは戸惑いながら眉をひそめた。 「……何が、おかしいのですか?」 「そうですよ」 怒りを含んだ声に、樹利は「失礼」と手をかざした。 「少し違和感を覚えたもので」 「違和感?」 「ええ、言葉に心が伴っていないというのか」 そう言って笑みを湛えた樹利に、皆は言葉を詰まらせた。
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