第1夜 Crazy Moon

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「人は誰しも弱くて間違うもの。導師も例外ではありません。 そんな導師の道を正しに来ました。 どうか、おかしいと思う点を伝えて頂けないでしょうか」 沈痛の面持ちでそう告げた樹利に、皆は感動に頬を赤らめながら強く頷いた。 「はい、実は『おかしい』と思う点はいっぱいありまして」 「聞いて下さい!」 そう言って駆け付ける皆に、 「ありがとうございます」 と樹利は心に一点の穢れもない天使のような笑顔を浮かべた。
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