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「なんだ、楽しんでるのは導師じゃないのか?」
「カイルって僕たちの教育係の?」
と小声で囁き合っていると、
「そこにいるのは誰です?」
どうやら扉の前に番人がいたらしく、勢いよく襖が開かれた。
そこには怒りの形相で睨みつけている扉番の女性と、
その向こうに布団の上で驚いたようにこちらを見る美しい女性とカイルの姿があった。
「……樹利さん、パリスさん」
呆然と目を開くカイルに、
「やっぱりカイルさん」
と樹利とパリスも目を開いた。
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