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「ナーガ様、彼等はインドの総本山からこの教団の審査にやって来た使者なんですよ。
最初は神の教えに忠実だった導師様が道を外し始めていると気付き、潜入捜査に来られたそうなんです」
そう言ったカイルに、
うわぁ、カイルさん、樹利のあの出まかせを思いっきり信じてるんだ!
とパリスが苦笑を浮かべる中、
「……なんですって?」
とナーガは顔色を変えた。
「わたくしも疑問に思うことが多々ありまして。導師様のやっていることが本当に神の意志とは思えないことが……」
そこまで言いかけたカイルに、ナーガは鼻で笑った。
「って、信じられないバカね、あんた」
「えっ?」
ナーガはスクッと立ち上がり、
「きゃああああ、誰か!男が侵入したわ!助けて!」
と屋敷中に響き渡るような大きな声を出した。
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