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「ナ、ナーガ様?」
目を剥くカイルに、ナーガは『やれやれ』と肩を上下させながらガウンを纏った。
「ちょっと可愛いから遊んでやったけど、もうおしまいよ。そこのイケメン君達とも遊びたかったけど、潜入捜査だなんて言われたら、死んでもらうしかないわね」
クックと笑うナーガに、カイルは身体を震わせた。
「私はねぇ、今の生活がすっごく気に入ってるの。確かに導師が他の女を抱くのは、ちょっと気に入らないけど毎晩来られても困るし。
時々気に入った男の子を連れ込めて、立派な屋敷で美味しいものを食べて、時々導師と街に行って、好きなものを買ってもらえる。
この生活を壊そうって奴は誰であろうと許せない。
どうせ、インドの総本山なんて嘘でしょう?
この前潜入した探偵の死体が見付かって、警察が潜入捜査にでも来たのかしら」
クックと笑う彼女に、
「やっぱり探偵を殺したんですね。松井社長の死もこの教団の仕業ですか?」
とパリスは鋭い眼差しを見せた。
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