第1夜 Crazy Moon

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「さぁ、私には何も」 ウフフと微笑む彼女に、 「やっぱ女は怖ぇ」 と樹利は肩をすくめた。 「って、こんな話をしてる間に逃げるべきだったと思うけど?」 「そんなの悪あがきだろ。逃げたところでどうせ袋の鼠だ」 樹利がそう言った時には、 「よく分かってるわね」 とライフルを構える女性がズラリと取り囲んでいた。
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