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「ふ、ふん、口から出まかせを……始末しておけ」
そう言って踵を返した導師に、一等信者たちは弱ったように顔を見合わせた。
「パリス、ヒンディー語も話せるんだ。やるぅ」
耳元でそう囁いた樹利に、
「“今日はいい天気ですね。駅まで行くにはどうしたら良いですか?”って言ってただけなんだけどね。ヒンディー語はその程度しか話せない。ラテン語ならもっといけるんだけど」
とパリスは苦笑を浮かべた。
「さっすが」
他の者には聞こえない程度の声でそう囁き合っていると、
「何を話しているのか知らないが黙れ!」
と信者は声を上げた。
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