第1夜 Crazy Moon

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「パリス、この画像を発信元が分からないようにして警視庁に送ってくれよ」 樹利はそう言って携帯電話をパリスに手渡した。 「了解」 パリスが操作をしていると、バタバタと足音が聞こえて来た。 「いよいよ、戦争だな」 と樹利は木箱の中から拳銃を二丁取り出して、パリスにひとつ渡した。 「致し方ないね」 とパリスが鋭い眼差しを向けた時、 「ここにいたぞ、地下室だ!」 「大人しくしろ!」 と拳銃を手にした信者たちが雪崩れ込んで来た。
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