第1夜 Crazy Moon

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「うぎゃああああ」 撃たれた信者たちが右手をつかみながら床に転がる中、 「よっしゃいくぞ!」 と樹利とパリスとカイルは地下室を出ようとしたところで、入口に導師が姿を現した。 「信者たちの右手だけを見事に打ち抜くとは、まったく大したものだな。 だが、君たちが手にしているのはリボルバーだろ?」 ニッと笑いながらオートマチック拳銃を向けた導師に、 「ああ、S&W M19、通称『コンバットマグナム』だ」 と目を光らせる樹利に、 「だからどうして、そこでキラキラするわけ?」 とパリスは額に手を当てた。
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