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珠美さんが大きいリースを持参して、それを外の戸につけていると、琴子さんが来た。
「あら、もう飾り付けを始めているのね。」
琴子さんは、ろくろっ首である。
人間社会でのお仕事は、夜の華やかなお仕事、とでも言えばいいんだろうか。
いつも高級そうな和装をしている。
「らっしゃい、琴子さん。」
「兄さん、私は外に電飾つけさせてもらいますよ。」
え。
そんなものをつけられるような、外の電源ってあったかな。
それに、あまり電気をくうと、ブレーカーが・・・
「心配ご無用。電源はこちらで用意したから。」
こちらでって・・・・・・あ。
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