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「ご無沙汰してます。」
そう言って、琴子さんの後ろから顔を覗かせたのは、フランケンシュタインの青年だった。
以前、落雷で電気を帯びていて、俺は迂闊にも感電してひっくり返りそうになったっけ。
行く場所のない彼を、琴子さんが連れていったんだが・・・
「この子には、うちの店の用心棒をしてもらってるのさ。」
用心棒って・・・
彼は、どう見てもおとなしくて真面目で、暴力的なタイプじゃないのに。
「ま、さしずめ歩くスタンガンみたいなものだから。何せ、電気がエネルギーで、毎日充電してるから。」
騒ぐ客やたちの悪い相手は、フランケン青年がちょっと触って感電してもらっているらしい。
物騒だ!
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