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とある圧政の民主主義の国にて……
銃弾飛び交う街の中、一人の男が呟いた
「くそ……、テロなんて何も産まねぇよ」
男は愚痴を吐きながら、血溜まりのなか低い姿勢で歩いて行く
その後ろからついていく二人の男
その内一人が声をかけた
「お頭ァ、やめましょうよ、落ち着いてからでも良いじゃないですか……」
声は震えていて、落ち着きがない
「戦い終わったら、死体は回収されちまうだろ」
「でもこんな命懸けで死体あさらなくても……」
「命懸ける価値はあるだろ、手ぶらで帰ったら子ども達が飢えちまう」
「…………、つまんねぇこと言ってすみません」
「……………………」
二人が黙ると街には銃声しか聞こえなくなった
三人は焦げ臭い街中を黙々と歩いて行く
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