これが死かあっけねぇな

2/5
前へ
/12ページ
次へ
とある圧政の民主主義の国にて…… 銃弾飛び交う街の中、一人の男が呟いた 「くそ……、テロなんて何も産まねぇよ」 男は愚痴を吐きながら、血溜まりのなか低い姿勢で歩いて行く その後ろからついていく二人の男 その内一人が声をかけた 「お頭ァ、やめましょうよ、落ち着いてからでも良いじゃないですか……」 声は震えていて、落ち着きがない 「戦い終わったら、死体は回収されちまうだろ」 「でもこんな命懸けで死体あさらなくても……」 「命懸ける価値はあるだろ、手ぶらで帰ったら子ども達が飢えちまう」 「…………、つまんねぇこと言ってすみません」 「……………………」 二人が黙ると街には銃声しか聞こえなくなった 三人は焦げ臭い街中を黙々と歩いて行く
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加