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少しすると、今度は黙りこくっていた三人目が口を開いた
「お頭、向こうに死体が」
三人目の指の先には三つの黒い塊が
少し開けた道に転がっているため、すぐに見つかった
「よし、先に俺が行く、合図したらお前らもこい」
「了解」
二人の揃った返事に頭はふと思う
(良い部下を持ったもんだ、神様頼むぜ、こいつらと子ども達は死なせねぇでくれよ……)
頭は姿勢を低くしたまま、開けた道を駆け抜けて行く
死体に後数歩という時に、銃声が鳴り響いた
頭は倒れ、地面にへばり着いた
「おいおい……、そりゃないぜ……」
胸は真っ赤に染まっていく
その様子を見た二人は何も考えず駆け出した
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