23人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだけど……顔色が悪そうだから、別に来なくても大丈夫だよ」
味噌汁を啜りながら考える。
こいつがいても、いなくても私の虐めが無くなる訳でもないし、気を使うだけ面倒だ。
「何言っているの、駄目よ。綾ちゃんが頭が良いのは分かっているけど、ちゃんと見ておきたいの。校内とか校風もね」
「はぁ? どっちでも良いよ。どうぞ、ご勝手に」
「俺そろそろ行くわ。綾、張り切って頑張れよ! じゃあ行って来ます」
お父さんは無表情で、椅子から立ち上がり、玄関に向かった。
二日酔い? それとも追求され過ぎて、疲れが取れないのかな? 顔色が青白く、さえないのは確かだった。
「お父さん。ちょっと待って、私も一緒に出る」
最初のコメントを投稿しよう!