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るいは渋々と先へと急いだ。あの天使のような顔に騙されては、いけないのかも知れない。
……でも私には頼れる人がいないんだ。
とっても気が重い。お父さんは今日も気づかなかった。いつしか上履きを毎日持っている事に。
そうだよね。大人の男が分かるはずないよね。ああ、気が重い。もう校門が見えてくる。
ここからは一切、心をシャットダウンしなくては。
でも今日は授業参観だし、沢山の両親が集まる。いつもよりはマシな一日かも知れない。
なんとか気を奮い立たせ、今日もこの門を潜り抜けた。
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