10人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
一時的にゲームだけを部屋に非難させようと思った。
布団の中へゲームを押し込み、包んであげた。横にはそっと、縫ぐるみも側に寄せる。少しは落ち着くだろう。
リビングからは怒鳴り合いが聞こえる。小さい頃、いがみ合う両親たちを思い出した。
「女でしょ? だったら誰よ! 早く言いなさいよ!」
「女性なのは確かにそうだが、仕事の電話なんだよ! 分ったよ、もう掛けないように言うから! 落ち着けよ!」
あの頃の出来事がまるで蘇ったみたいだ。
馬鹿らしい喧嘩に加わるのは意味が無い。私に仕返しできることは、このブログだ。この騒ぎの間に更新してしまおう。
パソコンの電源を強く押した。
最初のコメントを投稿しよう!