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教室に着くと生徒達が腰を重く、ランダムに席に着く。雰囲気が真っ暗闇だった。
だが口火を切ったように、立花麻美が叫んだ。まるで暗闇に火を点した、火種のようだった。
「秋山ぁ、あんた曜子が好きだったもんね。でも泣くのは止したら? 男のくせに、みっともない」
麻美は天下を取ったように、女王気取りへと変貌した。
「は? お前に言われたくない。曜子が汚れる」
「くくくっ。面白い。じゃあ、こういうのはどう? 私はこう予測しているの。これは復讐じゃないかって」
生徒達はその言葉に反応し、麻美をしげしげと見ていた。
「曜子はそんな女じゃない! 復讐されるとしたらお前ぐらいだろうが! いい加減な事を言うな!」
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