無明の闇

4/29
前へ
/29ページ
次へ
「あーら、他にもいるじゃない……曜子が虐め抜いた相手。綾よ! あいつが殺したんだわ!」 クラスメイト達が一斉に振り返り、私の表情を確かめた。 ――馬鹿馬鹿しい。なんの根拠があって……。 「綾、本当か?」 いつの間にか秋山が、席の横で青筋を立て見下ろしている。 「やめてよ。そんな訳無いでしょう?」 間髪入れず、私の胸倉を両手で掴み、力任せに身を立たされた。 「何か知っているのか! 本当にお前なのか!」 「ちょっと、冷静になって考えてよ……放して!」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加