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「さぁ、もういいだろう? 分ってくれた?」
「その鷹見という女のせいで、2人は距離を縮めたのね」
りんは顔を歪めた。シワがたっぷり出来てしまいそうな表情だった。
――醜い女。醜態晒して嫌われなさいよ。
「そんな言い方かよ? 俺には凄く辛い出来事だったんだ。井上七海という女……
顔面は異常に広く、イボ蛙のようにブツブツと吹出物で溢れ、腫れぼったい一重瞼で目を光らし、
傷が山ほど付いた気持ちの悪い大木のような太い足で、一歩一歩近づき、付回すんだ――俺が可哀想だと思わないのか?」
「……イボ蛙? 可哀想? 本当に可哀想だわああああああああああああああああ!!!!」
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