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それどころか話を訊いていると
明らかに私の方に分が悪い。
私は肩を落とし、
ハァと深くため息をつくと
グラスのカクテルを一気に空ける。
「おかわり!
強いのをお願いします!」
懲りもせず叫びながら、
空いたグラスを神崎さんに返すと「大丈夫?」と心配そうな顔で確認して渋い顔をしながら作ってくれた。
自棄だった。
また同じように酔っぱらえば全部思い出せるかもしれないと思ってしまった。
何で私がこんな目にあわなきゃいけないのよ……
思いながらわたしはまた
アルコールを胃に流し込んだ。
※
「あれ?」
彼女からの電話が切れた後、
リビングのソファーに背もたれDVDを見ていたはずが、
いつの間にか寝ていたらしく
内容も見ぬままエンディング曲が流れていた。
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