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しかも。
また懲りずに飲み過ぎ完全に潰れてしまったらしく、
何を考えているのか
俺に迎えに来いということだった。
「面倒くさい女だな……」
完全にオフモードで
今日は出かけるつもりなんてなかったところの呼び出しに愚痴が零れる。
でも放っておくわけにもいかず、
俺は仕方なく
咲穂を迎えに行くことにした。
迎えに行くタクシーの中、
また咲穂が知りたがっているだろう昨晩の記憶を思い起こす。
突然、
ほぼ初対面の人間からの求婚に
俺はかなり動揺してしまった。
今まで付き合ってきた女から
結婚を迫られたことはあったが、
こんな風にハッキリと宣言するみたいに言われたのは初めてだった。
多分、
酔っているせいもあるだろうが
咲穂は今までにないタイプの女だった。
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