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――耳を疑った。
今、
咲穂はなんていった?
同様のあまり固まってしまう俺。
――信じられないという気持ちと
信じたいという気持ちが
一気に押し寄せ俺を混乱させる。
異常に鼓動が高鳴り、
頭が真っ白になってしまう。
でもどうしても確かめたくて……
今を逃したらいけないような気がして……
俺は今まで感じたことがないような緊張感に囚われながら
ゆっくりと咲穂に目線を落とす。
でも俺の目に飛び込んできたのは
恥ずかしそうに顔を赤らめている咲穂ではなく、
気持ち良さそうに寝息をたてている咲穂だった。
一気に気が抜けてしまった。
俺は崩れるように咲穂の上に身を落とす。
勿論、
咲穂を潰さない程度に。
思いっきり肩透かしを食らった気分だった。
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