気持ち

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認めたくない。 でも明らかに今の状況に動揺している咲穂に 俺は恐る恐る聞いてみた。 「――昨日の晩のこと覚えてるのか?」       * 「――昨日の晩のこと……?」 私は寝起きでまだボーッとしてなかなか働かない頭を一生懸命、 フル回転させながらユキの言葉に私は微かに首を傾げ聞き返すと ユキの表情が曇っていくのが分かった。 そして異変に気づく ――なぜか目の前にいるユキが上半身裸だということに。 意識しだすとさすがに直視できず、 思わず目を逸らす。 なんで!? 朝から心臓がバクバクと激しく打ちだし、 顔が熱くなってゆくのを感じながら私は更なる異変に気づかされた。 私も……何も着てない ――。 一気に頭に血が上りプチパニックに陥ってしまう。 「おい! 本当に覚えてないのか?」 急にユキが私の両肩を強く掴み、 責め立てるように聞いてきた。
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