朝再び…

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「咲ちゃんに 変な事してないだろうな。 一応、 お前を信用して 昨日任せたんだからな」 俺が手を出したことなんて 分かっているだろうに、 わざと変なプレッシャーを与えてくる。 要は神崎なりの遠回しの嫌味だ。 「ご想像にお任せします。 言っとくけど 別に無理強いはしていないからな。 安心しろ、 そこまで飢えてないし……」 言いながら隣で酔いつぶれ眠る咲穂の頬にかかる髪を退け、 その寝顔を見る。 今朝はあんなに憎まれ口ばかり叩いていた彼女の寝顔からは想像ができないほど安らかで可愛かった。 ただ昨日とは違い、 バッチリメイクなのがちょっと可笑しい。 昨日の酷い有様を知っていたから……。 「珍しく気に入っているようだな」 不覚にも神崎の前で気を抜いてしまい、 痛いところをつかれる。
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