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どんなに取り繕いごまかしにかかろうとしても神崎にはすべてお見通し。
もう敢えて変に否定するのは止め
「そうかな?
まぁ、
今まで周りには居ないタイプだから
面白いかな?」
咲穂の髪を指先でクルクルと弄り遊ぶ。
「おい、
いつもの遊び相手のつもりでいるなら他をあたれよ。
咲ちゃんはそういうタイプじゃないんだからな」
珍しく神崎が声を荒立てたのには少し驚いた。
――もしかして神崎が彼女に好意を持っているのではないのかと疑いそうになる。
でも、
もしそうだとしたら俺に彼女を預けるような真似はしないはず。
今一、
神崎の真意が見えない。
「分かってるよ。
合意ならいいんだろ? 」
ワザと煽るような言い方をして
神崎の様子を伺ってみる。
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