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どうしよう……
できれば男が目を覚ます前にコッソリと帰り、
何もなかったことにしたかったが、
どうやらそれは難しいみたいだった。
唯一救いだったのは今回、
裸じゃなかったということ。
しかも今日は日曜で会社に行かなくていい。
ただ逆に最悪なのは
二日連チャンの朝帰りになってしまったということ。
自分の馬鹿さ加減にため息しかでなかった。
一人悶々と考えていると
急に腕の力がこもり、
背中に程よい筋肉質の体が
ピッタリとくっついてきた。
驚き逃げようと暴れたが離してくれるどころか、
うなじに柔らかいものを感じ
「おはよう、気分は?」
耳元でささやかれた。
「ちょっ!? ……何するのよ!」
うなじを手で押さえ男を睨みつける。
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