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うなじに感じた柔らかいものは
男の唇だったのだ。
睨む私をまだ眠そうな顔で見る男は
自称、
私の夫の各務 由貴だった。
二晩続けて同じ男と朝を迎えてしまうなんて、
どこまでも私はこの男に呪われているんだ。
まぁ、
微妙にプラスに考えると二人の男と関係を持たなかっただけ良かったのかもしれない。
こうやって自分で自分をフォローし出すなんて、
もう重症かもしれない。
「ちょっと離し……ンッ!!」
気づくと男の唇が私の唇に重なって、
必死にもがく私に構うことなくキスを深め、
いつの間にか私に覆い被さり舌を絡め始める。
そして男の手がスルリと服の中に滑り込むように入り込み私の肌をなぞりだす。
驚いて男の胸板を必死に押し返すがビクともしない。
私の抵抗なんて気にも留めず
男はキスをしながら
慣れた手つきで私の服を脱がしてだした。
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