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すごく幸せでずっとこのままで居たい、
って思っていた時にタイミング悪くピザが届いてしまった。
そりゃ、
お腹は空いてたしピザは美味しいんだけど
ユキとの距離が少し空いてしまったことが寂しく感じてしまった。
そんな私にも気づく様子もなく、
ビール片手にテレビを見ながらピザを食べるユキ。
なんだか無性に腹がたってきてしまった。
もう一本飲んでやる!
――変に意気込みながら立ち上がる私に
「どこに行く」
まったく私のことなんて気にしていないんだと思っていたユキからの言葉が
少し嬉しかった。
「ビール取りに行くの……」
でも、
もう一本飲まなくては気が治まらなくなっていた私は
そのままキッチンの方に足を向け、
冷蔵庫を開けようとしたが、
急にユキが私の手を掴み
「ダメ、
お代わり禁止」
と開きかけた冷蔵庫を閉めてしまう。
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