蜜月

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私は慌てて目を閉じて寝たフリをしたけど、 一瞬ユキと目が合った気がした。 ――バレた? 内心、 ドキドキしながらユキの気配を必死に探る。 するとユキがフッと笑みを漏らしたのを感じ、 ヤバい! と反射的に感じた瞬間、 首筋にユキの唇が触れたのを感じる。 やっぱり気づかれてた? そう思ったが今さら目を開けることもできず、 気づいているのか気づいていていないのか、 まだ確信が持てない私は目を瞑っているしかなかった。 そんな私にユキは遠慮なく首筋に舌を這わせ、 手は徐々に下に移動してゆく。 くすぐったさに思わず身をよじってしまうが ユキは構うことなく行為を続けてゆく。 まるで我慢比べでもしているかのような気分で、 咄嗟に目を瞑ってしまったことをかなり後悔してしまった。 思わず漏れそうになる声に口をきつく結び、 必死にこらえ耐えるがもう限界で 「んっ―……」 「いつまで寝たフリしているんだ」 堪えに堪えていた声が、 とうとう声が漏れてしまうと ユキの手が止まり楽しそうな声が耳に届き、 私はその声に一気に目を見開く。
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