蜜月

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「で、 どうする? このまま続きをする? それともシャワーを浴びる?」 言いながらユキはわざといやらしく指で私の首筋をなぞりだす。 「シャワー浴びてくる!」 迷うことなく即答するとユキは楽しそうに笑いながら私の上から退き、 また自分のシャツを貸してくれた。 私は「ありがとう」と一応、 お礼を言うと慌てシャツを羽織、 逃げるように寝室を飛び出した。 シャワーを浴び終わりリビングに戻ると、 またコーヒーのいい香りが鼻を掠める。 私はそれに釣られるようにキッチンの方を覗くと ちょうどユキがカップを持ち振り返るのとほぼ同時で タイミングよく目が合い、 反射的に隠れそうになるが 「パン焼いたから先に食べとけよ」 と言われ、 覗き見るとテーブルの上にコーヒーとパン。 そして黄身が崩れた目玉焼きが置かせていた。 これを用意してくれてるユキの必死な姿が 目に浮かび思わず笑いそうになったが、 ユキの視線に気づき我慢した。
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