蜜月

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私は驚き何かに掴まろうと焦るが何も見つからず、 気づくとユキの首に抱きついていた。 「今朝の続きをしよう……」 耳元で甘く囁かれ、 私はやっとユキに抱き上げられたことに気づく。 こんな展開を期待していなかったと言ったら嘘になるが、 まさかこんなにも早く こんな展開になるなんて思ってもいなかった。 「ちょっと、 待ってよ!」 「待てない」 急な展開に動揺する私を余所に、 迷わず寝室に向かうユキを慌てて制止するが、 ユキは私の言葉なんてまったく聞く耳をもたず、 足を進めながらも頬に耳にキスを落としてゆく。 ユキの言葉に…… ユキのキスに…… ユキの吐息に…… 嬉しさとくすぐったさとそして身体が熱くなっていくのを感じる。
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