蜜月

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「でも、 ご飯作らなきゃいけないし……。 あ、夕飯の買い物行かなきゃいけないし……」 気が動転してしまった私は どうにかユキの気を逸らそうと関係ないことを必死に口走ってしまう。 「そんなの後でいい……」 一旦、 足を止め私の様子を伺い見るが微かに笑い、 そしてまた足を進めだす。 「でもお腹すいてるんだもん……」 そう溢した瞬間、 私のお腹がぐぅっと小さく鳴る。 その音にユキの足が止まり私を見つめ、 しばしの沈黙 ―――恥ずかしさから一気に顔が熱くなってゆく。 ユキは呆れたように深い溜め息をつくと、 急に方向を変え速足で歩きだすと私をソファーの上に下ろした。 「待ってろ、 ピザでもとるから」 そう私に言うと電話の方に行き、 電話をかけだした。
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