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そしてふと思い出したのは佐藤の事。
「どうするかな?」
結局、
咲穂には話すタイミングを逃し話せずじまい。
明日、
絶対に催促されるんだろうなと、
考えただけでも頭が痛くなる。
「あーっ、
面倒臭い!!」
思わず叫び、
湯船を叩く。
お湯が激しく跳ね上がり思いっきり自分に降りかかる。
俺は顔にかかったお湯を手で拭うと、
湯船から出て風呂を出た。
風呂上がりに一杯とビールを飲みながら寝室へと向かう。
そして一気に飲み切ると
俺はベッドに入ろうとしたが異変に気づき一瞬、
動きを止める。
いつも俺が寝る場所で咲穂が寝ていた。
たまたま?
偶然?
――そう思ったが、
いつもの場所に咲穂の寝た形跡はない。
だとすると咲穂は最初からこっちで寝たことになる。
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