憂鬱

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ユキを好きになって…… 誰かを好きになって…… こんなにも弱くなる自分に驚いてしまった。 もう少し起きて待ってようかな? とも思ったが昨日、 遅かったせいもあり私の眠気もピークに達していた。 仕方なく先に眠ろうとベッドに入り横になろうとしたが一瞬、 動きを止める。 そして迷いながらもいつもはユキが眠る側の方に移動する。 「これくらい、 いいよね?」 一人でポツリと呟き、 ユキの枕に頬を埋めた。 ユキの香りがする枕で眠る。 ただそれだけですごく安心できて 私はすぐに深い眠りに落ちてしまった。       * やっと仕事が終わり、 大きく仰け反りながら携帯を見ると すでに11時を回ってしまっていた。 すぐ終わらせるから ――そう咲穂に約束したのに、 いつもより時間がかかってしまった。
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