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「日曜の前に会って色々と打合せしたいの。
さすがにありのまま話すわけにはいかないから、
当たり障りのない設定や
馴れ初めみたいなのを用意しておかないと、
絶対に両親は認めてくれないわよ。
そうなったら、
あなたも都合悪いんじゃないの?」
男の反応は怖かったが性格上やられっぱなし、
というのは面白くなく、
私は強気で言い返してみる。
どういう事情があるのかは知らないが男も“結婚”にこだわっているのだから、
変な行動をとることはないと踏んでのことだった。
でも男は私の言葉にも軽く鼻で笑うだけで全く動じている様子は感じ取られず、
私は歯がゆさと苛立ちを覚えてしまった。
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