心の変化

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「はい……。 でも最近、 飲みすぎてたので」 神崎さんからの甘い囁きに心がグラグラ揺れたが、 飲みたい気持ちをグッと堪える。 神崎さんも私の醜態を知っているせいか苦笑いを浮かべ、 渋々だけどウーロン茶を出してくれた。 「信じられない!  あの咲穂が本当に二杯で止めるなんて」 日頃の私を知っている容子が神崎さん以上に驚きの色を見せ、 まるで信じられないモノを見るような目で見てきた。 「あの、 ってどんなのよ。 もうあんな飲み方は卒業しようと思って」 少しすまし顔でウーロン茶を飲みながら言うと 「えっ、 これからずっと!?」 静かな雰囲気の神崎さんのお店に容子のかん高い声が響く。 「容子ちゃん……」 さすがの神崎さんも渋い顔をして容子を宥める。 幸い早い時間帯のお陰で 私たちの他にお客は数人しかいなかったが全員、 容子の声に驚きこちらを注目していた。
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