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最悪なことに中に飲みかけのモノもあったらしく、
下を少し汚してしまっていた。
高そうなマンション、
変にシミになってしまってはと気持ちが焦り、
気を付けようと思っていたのに
ドタンッ!
ものの見事に濡れた部分を踏み、
足を滑らせ派手に転んでしまった。
――恥ずかしい。
この年になって、
こんな転び方をするなんて自分でも思ってはいなかった。
しかも思いっきりお尻を打って痛さのあまりすぐに立ち上がることができなかった。
「咲穂!?
……どうした!」
ソファーの方から物音がしたかと思い顔を上げると、
さっきまでソファーで寝ていたはずのユキが血相を変えて私を見下ろしていた。
「あ、
缶を片づけようと思ってたら落としちゃって……。
残ってたビールで濡れたところを踏んじゃったらしく滑っちゃった」
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