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でも一瞬、
私に驚いたようにも見えたが気のせい?
やや違和感を覚えながら私はいつもの席に向かうが、
でもそこにはすでに飲みかけのお酒があり先客が居るようだった。
でもお店を軽く見渡すがその姿はなく、
お店には私と神崎さんだけ。
私が座る場所を迷っていると
「ごめんね。
今日はもう先客」
言いながら少し離れた席にコースターを置く。
どうやらそこに座ればいいみたい
で私は呑むつもりもないのにその席に座る。
そしていつもの癖で棚にズラリと並ぶお酒に目をやっていると
「今日は一人?
ユキは?」
珍しくどこかソワソワした様子の神崎さんに不思議に思う。
「一人です。
まだ仕事だと思うので
ユキに用ならもう少しあとに電話した方がいいですよ」
できることなら今はユキの話題は避けたかったが、
そんなこと神崎さんに言えるわけもなく無難な答えを返す。
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